ルートエフ・データムにジョインしてから、周りの諸先輩方との会話を通して見えて来たことがある。
それは、データアナリストやデータサイエンティストとして求められる役割が、想像していたものとは異なっていたことである。
アカデミックな環境で大量のデータを解析し、自然の持つ物理量を導き出す仕事をしていた。
事情があって、とても歳がいってから、新人社会人としてデビューをすることとなった。
何の取り柄もないため、データを解析する仕事を探し、その中でルートエフ・データムと出会った。
バリバリのエンジニアの人に交じって仕事をすることは、能力的にも身体的にもキツいであろう事くらいは覚悟をしていた。
大庫代表との面接の時、エンジニアとして戦うには実力不足である点を述べた。
大庫代表の口からは、特別優秀なエンジニアを探しているわけではない。お客様のために知恵を絞れる人を探しているという内容の話を頂いた。
元々、みんなで一緒に苦労して仕事をクリアーしたり、学生に物事の理を理解してもらえると、それを一番の喜びとして感じてきた。
うん、大庫代表の下で、そのメンバーと仕事をしてみたい。ただただ、素直にそう感じた。
そうして、大庫代表率いる少数精鋭軍団の見習兵となった。
メンバーはみんな、いわゆる王道を歩いてきた者達ではなく、苦労したり、苦労せずとも、色々な事に係わって、なぜか集結してしまったユニークな人達だ。
毎週行われる戦略会議では、クライアントのメンバーそれぞれの様子から、解析結果の報告だけではなく、どの様な提案が、クライアントの将来に対しても有意義なものになるか、まで含めて議論される。
クライアントの見つけ方も、なんとなく独特な印象を持つ。そもそも、提案書を握りしめた大庫代表が、会社の幹部めがけて仕事を取りに乗り込む。狩人のようだ。
鷹の目で色々な会社を観察し、その会社を良くするアイデアを得るために、話を伺いに行ったり、抜かりはない。
その結果、大庫チルドレンは、新しいクライアントを得る事が出来る。チルドレンはクライアントの様子を思い描きながら、最良の提案が実行出来るように知恵を絞る。
もはやデータだけが、ルートエフ・データムが扱う対象ではなく、データを扱う人々も含めた会社全体にも通ずるソリューションを提示することが、我々の本質的貢献の目標となっているのだ。
s.katagiri